スシ王子!

お前なんか握ってやる!(ウオノメ症候群)

巷では何かと「王子」が話題だが。

見ました。面白い。

ストーリーは全然違うが、もう雰囲気トリックに酷似。堤幸彦色、全開。

こういう系のドラマの堤演出にかかると、出演者が生き生きして見えるというか、新たな一面、イメージが生まれるというか。

いい意味でこんなドラマだと思わなかったわけで。映画もやるってか。

天然コケッコー

島根を舞台に、中学生の主人公ふたりの恋模様、田舎町の暮らし、人々を描いた映画。

最近、島根ものが。

島根の地元色が出ていて、田舎ならではの生活、やりとりに自分の地元を少しだけ重ねたり。

田舎育ちで色んなことに疎くほんわりして、でも芯がある主人公・そよとクールでかっこいい東京からの転校生・大沢くんの恋模様が微笑ましいような感じで。中学生らしさが出ていた。

3カットくらい出てくるニワトリ。「天然コケッコー」ってどういう意味ですか。

最後の方のシーンは二人の成長を表しているらしいが、イマイチ読み取りづらかった部分も。

初めは興味本意だった恋愛。二人の気持ちの変化だと思う。二人が可愛いね。

コミカルなシーンもちょこちょこ。

くるりの歌のエンドロールが良かった。

疾走

主人公は、干拓地“浜”に住む心優しい中学生のシュウジ。幼いとき、両親が自殺した孤独なクラスメイトのエリや、弟を殺人者にしてしまった重荷を背負いながらシュウジとエリを導く“沖”の神父との交流。やがて大好きな出来のいい兄・シュウイチが挫折の後に起こした放火事件から家族は離散し…。


「誰か一緒に生きてください」

エリとは対照的で印象的だったシュウジの言葉。

久しぶりに主人公が救われない物語。いや、最後の電話で救われたのか…。

少なくともエリはシュウジの存在によって希望を見いだせたんじゃないか…。

あまり感情を表に出さない、どこか無機質にも見える主人公たち。

客観的に映し、観る者に人物の心情を想像させるような描き方。

悲しみと、傷つきやすさの中にも傷を抱えているから故の強さを秘めているようなシュウジとエリ。

希望や人との繋がりを求めた、痛々しい心の叫び。

一人ぼっちになったシュウジや、諦めにも似たような姿勢で生きているエリが可哀相でならなかった。

犠牲になる子供、歪んでしまう心。

シュウジがプライドの高い兄・シュウイチのことが大好きだというのが意外だった。

客観的に見て、兄の性格も両親の期待のかけ方も嫌に感じた。

でも、シュウジはシュウイチのことで喜ぶ両親を見るのが好きなんだな。

どこか自分という存在を一歩引いて、閉まいこんでいるように見えるシュウジ

そんなシュウジの心情を客観的に表わしているようなモノローグが物悲しくもあった。

闇から、希望を求めて、「疾走」した15才の「お前」。


テゴシ君、いい味出してるよ。エリ役の子も。評判通り、中谷美紀の関西弁も違和感なく。

自分のことを「お前」と言うシュウジのモノローグが印象的だった。

『害虫』が少しよぎったストーリー。

最後に未来への光のようなものはあったが、悲しい結末だった。

大日本人

遅ればせながらキャンビー(の兄貴)夏の三本立て!


二ヶ月前の鑑賞。

だいぶ久しぶりの映画館。

個人的観点でざっくりと語ります。

前評判など含め若干、期待が大きくなっていた部分はあった。

シネマ坊主での自身の評価は9。

個人的に、

・「そんなこと言ってたら全部、野良だからね」

・折り畳み傘や乾燥ワカメなど「必要なときだけ大きくなる」ものが好きな大佐藤

・「大は小を兼ねない」


笑いが全ての作品ではないだろうけど、映画であるという時点でコントのような笑いを期待しない方がいいかもしれない。

全体的な感想としては少し物足りなかった感も。

松ちゃんが言っていたようにスロースタートで、社会風刺もあり哀愁もあり…現実味のある(松ちゃん曰く)ヒーローもの、か。

「獣」たちは気持ち悪くもあり。「腸」のコントを思い出した。板尾さんとの絡みはごっつを彷彿とさせる…。

俳優なのか素人なのかという出演者たち。

最後の方のシーンはコントのような、少し長く感じた部分も…松ちゃん曰く、裏切りだと。

外国人は理解できたのかという疑問も。世界に通じる笑いの確立か…。

もし次があるなら、もっと物語、物語しているようなものも見てみたいかもと。

本間に感想分かれる作品。こう言われたら負けやと松ちゃんが言ってたらしいが、「映画じゃなくても良かった」というのと紙一重かもしれない…感想、難しいわ。

シナリオライター★松本マリコの課題


オセロ松嶋主演の文字通り、新人シナリオライターの松本マリコの物語。

行きつけの喫茶店で、マリコのパソコンとある男性客のパソコンが間違って入れ代わってしまい―。


「恋愛対象じゃなくたって失いたくない人はいる」

恋人と渡米し遠くへ行ってしまうレズビアンの親友。


「楽しくないと分かってた。でも、誰かとランチを食べたいときもある。それは私が30代のシングルだから…。そういう自分の都合に付き合ってもらうには、相手の都合にも合わせなきゃいけない」

同じく30代独身の女友達のウザイ、腹が立つ言動にキレたい衝動に駆られても、それを脳内で踏み止まるマリコや、どこか本音を隠した友人との付き合い、日々の中でのマリコの本音や思いに共感どころが多かった。


「もし、自分のことを全て理解してくれる相手が現われたら…」

パソコンが入れ代わってしまったことから始まる、顔も名前も知らない持ち主の男性とのメールや電話だけのやりとり。シナリオを通して見透かされるマリコ

目の前の優しい男よりひかれる。

「しなかった後悔より、した後悔」

自分の気持ちに素直に。才能に対する思い。感化される創作意欲。

シナリオライター松本マリコは駆け出していく。

最後は少しほろっと…

数cm後ろの彼の温もり。

30代、独身、ヘビースモーカー、酒飲み…シナリオライターとして生きるそんなマリコの姿に、少し軽快な気持ちになれるかもしれない。

砂時計


砂を蹴る二人の靴…

ついに終わったね、弟。見ただろうか。

ピュアラブ以来かという昼ドラ(違うけどね)。

杏と大悟の物語でした。

偶然が重なる再会劇。思い合う二人。周りも巻き込む恋愛模様…という大人編、終盤の展開。

そして、知ってたけどハッピーエンド。

良かった良かった(とりあえず)。

終盤、ヘタレに見えた大悟も一途で不毛な藤くんもかっこよかったね、弟。

ちょっと原作読んでみたいかも。

さよなら砂時計週間。砂時計ブームに火がつきかけているとか何とか。大悟のペンダントも発売するみたいで。

どうでもいいけど、そういえば昔、家に砂時計あったわ。

偶然か、男性主要キャストが戦隊ものドラマ経験者っていう(何で知ってんだっていうね)。

という明日の為にならない情報で締め括ります。