探偵たちの鎮魂歌を見て

scb22006-05-05

探偵たちよ、安らかに眠れ――…キャンビー弟です。
遂に、観て来た…自分の、金で…(日記参照)。
待たせたな、兄貴。
そして全国のコナンファンの皆。
これからキャンビー弟の目くるめく推理ショーだ!!


出来得る限り、事件そのものに関するネタバレは避けたいと思います。
※しかし未見で、尚且つこれから観る予定のある方には回避警報発令。








【探偵たちの鎮魂歌を成分解析する】
探偵たちの鎮魂歌の60%は記憶で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の15%は柳の樹皮で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の9%はマイナスイオンで出来ています
探偵たちの鎮魂歌の9%は成功の鍵で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の7%は理論で出来ています



【探偵たちの鎮魂歌を主観的に成分解析する】
探偵たちの鎮魂歌の45%は怪盗の男気で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の25%は腰も砕ける小学一年生で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の10%は唇のハイライトで出来ています
探偵たちの鎮魂歌の10%は哀ちゃん萌え〜…で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の5%はウエストポーチで出来ています
探偵たちの鎮魂歌の2%はジャーマンスープレックスで出来ています
探偵たちの鎮魂歌の1%は『江戸川コナン=工藤新一』という記憶の再生で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の1%は「あの白馬っていう気持ち悪い人、誰?(と上映後に友人から投げ掛けられた疑問)」で出来ています
探偵たちの鎮魂歌の1%は「で、何がどうしてレクイエムなの?(と上映後に隣席のカップルから浮上した難題)」で出来ています


という訳で。
大雑把に言わせてもらうと、身悶えるほど面白い映画だった。
名探偵コナン』が好きで、更に『まじっく快斗』が好きなら、きっと誰でも楽しめる。
詳細に言わせてもらうと、悶絶するほど面白い“キャラ”映画だった。
名探偵コナン』が好きで、更に『まじっく快斗』が好きなら、本当にそれだけで誰でも楽しめてしまう。
流石は10周年記念映画!!
(それが一つの映画としてどうなのか…については敢えて言及しません。スンゲェ面白かったから)


肝心の推理について。
派手さこそ無いもののストレートな正統派ミステリーといったところ。
重箱の隅をつつくようにキャラクターを総出演させても、謎解きの部分が蔑ろになっていない。流石の手腕だなぁと感心してしまう。
舞台設定が少々甘いので切迫感が徐々に薄れ、探偵たちの奔走に流れが感じられなくなる瞬間こそ…あったものの、ラストにはしっかりハラハラさせてくれる、コナンのブラインドタッチ(神速)も見せてくれる、エンドロール(実写映像定着の模様。何故か長髪美女で『揺るぎないもの一つ抱きしめたいよ〜う』)にサポーターとしてちゃっかり名を連ねる上戸彩、それを発見、ざわめく場内…と、とにかく至れり尽くせり。
ファンへの感謝を表した映画なのだな、と感じた。
そういう意味では、非常に観客に誠実な作品。


子供ばかりであろう場内に、二十歳が二人して乗り込むことへの懸念と羞恥を拭えず、危機回避のためレイトショーを選ぶも、公開から約三週経ったにも拘らず座席の三分の二が埋まる盛況ぶり。
心持俯き加減で窓口で指定された『K列8席』に座る私たち。
「私は女優、周りはカボチャ」と唱えながら、何食わぬ顔で上映の時を待つ(証明が落ちるまで、勝手に羞恥プレイを味わう)。
で、上映が始まった途端、そんなことは忘れてしまったって訳だよ。
映画ってやっぱり、笑ったり、声を上げたりしながら観るのが一番楽しい、例え映画館で観るのだとしても。
皆が同じところで笑って、同じシーンで息を呑む、あの一体感が堪らなく心地よかった。
全くの他人が同じ価値観を共有できる時間・空間を作るってのも、映画の一つの形なんだな…としみじみ思った。
映画館を出る時、老若男女年齢様々な人々が、皆一様に満足したような、興奮したような顔で感想を言い合う姿を見て、自分たちは一体全体何をあんなに恥ずかしがっていたのかと何だか馬鹿らしくなってしまった〜。
ので、諸手を挙げてトリックについて語り、友人は遂に「KIDと結婚する」とかほざき、私は衆目の中『パイレーツオブカリビアン』の立て看板のジャック船長を写真に収めて大はしゃぎ!!
心身ともに、10周年記念☆となったのです。
……うん、まあ…ちょっと、やり過ぎたかなって…反省は、してます、ハイ…。


さぁ、皆!!
『劇場版名探偵コナン10周年記念作 探偵たちの鎮魂歌<レクイエム>』に…
来たまえ、観たまえ」!!

↓以下反転
11作目も、決まったって…(衝撃の大オチ)。